UI Crunchに運良く参加できたので、自分とデザインの関わりについて振り返ってみた。


2014-11-27 19.28.22

DeNAさん、グッドパッチさんがオーガナイズするイベントUI Crunchに行ってきました。
前回のVol.1は気づくのが遅く瞬殺で埋まった後、という感じだったのですが今回はいろいろありまして運良く参加することができました。

今回のテーマはズバリ「UIデザイナー不要説」について。

テーマ設定も旬なのですが、実際に「UIデザイナー不要説」の中の人を登壇者で呼んじゃうあたりがヤバイなぁ、と思いつつほかにもトレタの吉田さん、nanapiの上谷さん、BASEのえふしんさんなど豪華な顔ぶれがそれぞれの立場からUIデザイナーについて語る、というたてつけ。

それぞれのセッションは誰かがラップアップしてくれものだと信じて、僕は話を聞きながら思ったことを書き連ねていこうと思います。

そもそもデザインって何?

僕は新卒での初めてのキャリアはメインフレームコンピュータのエンジニアでした。
メインフレームのシステム運用や開発はエンジニアリングスキルの研鑽というよりはどちらかというと業務フローの設計と、業務とシステムのつなぎこみ、システムのアーキテクチャの設計など、「設計思想を設計する」という業務が多かったように思います。
僕が触れたデザインの原体験は、アーキテクチャの設計だったのでそれが数年後インフォメーションアーキテクトとしての活動をする、たぶんきっかけになったんだといまになって思います(当時は全然結びついなかったですが)

その後、とある老舗の受託系Web制作会社でWebディレクターやプロジェクトマネージャをやるわけなのですがそこでもディレクターの業務範囲は非常に広く単なる右から左へのタスク横流し式進行管理ではなく、絵を描く以外のすべての制作工程で手を動かしクリエイティブに関しても細かくディレクションを入れていくスキルを求められました。

ディレクションや進行管理のスキルは個人的には、制作工程やプロセスを把握し、それ自体をデザインすることが重要だとこのときに痛感しました。
このときに設計するワークフローがダメだとその時点でプロジェクトの失敗や低品質なアウトプットになることは見えてしまうワケです。

なので、僕にとってデザインというのは常に「プロセス」そのものをデザインすることであり、「ものを作るための仕組みを作る」ことでした。

そもそもUIデザイナーって何?

ということを踏まえると、今日話題にあったUIデザイナーっていったい何する人なんだろうかという話になるのですが、細かいスキルセットはおいておく(それ自体いろいろ議論が分かれそう)として、個人的に思うのは「UIだけが書ける、つくれる人は機能しないと思う」ということです。

アートは個のクリエイティブだとすると、デザインは集のクリエイティブだと思っていて、チームワークでありコミュニケーションの総体であると思うのです。
そう考えると、すべてのデザイン工程はコミュニケーションのプロセスの線上に位置していて、そのコンテキストから自分の適切な立ち位置や役割、動き方を自ら作れない人はこれから厳しいのではないかと思うわけです。

僕がチームをマネジメントする際にも、メンバーのスキルセットや特性に合わせて適切な動き方ができるように自らの立ち位置を作れるようになってほしい、というのを常に言っています。
デザイナーとして重要なのは表現力以上に、洞察力、対話力、理解力、行動力だと思っていてそれを元に自分自身の動き方をデザインできるか、というほうがカギになってくるような気がするのです。

デザインに理解のある会社に転職するよりも、理解がない人のマインドセットを変える方が楽しいよね

僕はグリーという会社でUXデザインに対する考え方を組織に浸透させる、という活動を推進しているのですが、この1年特に学びが多かったなと思っていて。

参考:エンジニアTypeさんにこの1年の活動を記事にしてもらいました。
1年で工数は4分の1に。グリーのゲーム開発部門がUXテストの効率化に取り組んだ本当の理由

それは、なぜかというと語弊を恐れずにいうとグリーがデザイン環境として非常に整っていたからではなく、逆に課題が多い環境だからだと考えます。
UXデザインというものを組織に伝えていくときの伝え方や、成果のプレゼンテーションの仕方含めて、常に試行錯誤でしたがその過程があったからこそ、その経験を通じて自分のデザイン観が固まってきた感もあります。

なので、実は理解者が少ない環境というのも狙い目なのではないかと思うわけです。
実験が自由、失敗も自由、リカバリーもし放題、折れない心さえもってれば実はやれることが多かったりするのです。

なんかまとまりがなくなってきたけど

UIデザイナー不要説というよりは、デザインをプロセスとして捉えてそこに関わる人や、工程、コミュニケーションの面から活動としてのデザインと、そこに関わる人としてのデザイナー、という視点からモノをみるほうがしっくりくるのではないかなー、と思ったのでした。

僕もこの1年仕込んできた活動がちょっと小慣れてきたところなので、次の活動としてはこの部分にフォーカスしていろいろ動いていきたいと思っているところです。

UI Crunchみたいな機会がなければこういうことを振り返ってあらためて書く、みたいなこともなかなかなかったように思うので今日みたいな機会をもらえて非常にラッキーでした。
いろいろな出会いや、議論もすることができたし、やっぱり外に出て人と話すというのは良いものです。

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